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2011年 02月 21日
晴れた朝
ボトルのスクリューキャプを開ける音で、目が覚めた。 ああ、また朝から飲むのか。 しゅじゅ―とウイスキーをすすってる音も聞こえる。 ずっとずっとこの音に氷ついていたんだった。 夜中に夢を見た。 夫が歩いてる夢を見た。 んー、うーん、エーんー、と苦しそうな声を出して歩いていた。 襖と家具を隔てて寝ている。近すぎるのだ。 なかなか起き出せずにぐずぐずしていると、 真夜中の夢で聞いた苦し声がした。 夫が立ちあがった。 うーん、うーんと言って、歩き始めた。 やっとこやっとこ一歩出して、また一歩出して歩いている。 ビックリして飛び起きた。 夢じゃなかったんだー。 「手を貸すかい?」と聞くと、 「いらぁーん」と怒鳴った。 歩こうとするこんな強い意志を持った人なのに、 どうしてお酒をやめようとする、 強い意志が無いんだろう。 革命のことを語りながら、ぬくぬくと布団の中でしっこして、 首をくねらせ寝てしまった。
by hiranuma-nasubi
| 2011-02-21 23:23
| 病との闘い
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